ブダペスト旅行7

2013.01.16(07:10)
こんにちは!
パリは連日寒いです。
今朝もー3℃ぐらいです。
昨日あった知人はこの日曜からカナリア諸島に2週間行くそうでうらやましい限りです。
私も連れてって~!!

さて、ブダペストの有名カフェでゆっくり食事を取りガイドブックを見ながら次は何をしようかと相談して・・・
私が提案したのは「ハウス・オブ・テラー(恐怖の館)」。
ブダペストには絵画やハンガリーの歴史を学ぶことのできる美術館がいくつかあるそうですが・・・
この美術館は普通の美術館とは名前からしてちょっと違うようです。
ガイドブックに「きっとブダペストで最も印象に残るスポット」と書いてあったので、子供も大きくなってきたしこういう博物館もよいのではと思いました。

ブダペストのシャンゼリゼ通りと呼ばれるアンドラシー通りにあるこの博物館は外からもインパクトがあります。
建物の頂上の壁からは「TERROR」と読み取れるものが突き出ています。
P1400831_convert_20130116144327.jpg

そして・・・
壁面にはずらりと黒い額縁にはいった小さな写真が並んでいます。
写真の下には名前と生年・没年が記してあります。
P1400836_convert_20130116144419.jpg


この雰囲気だけで既に建物の展示物が想像できそうで、気分がかなり落ち込みます。

建物の前には鉄の鎖でできたオブジェがあります。
「鉄のカーテン」を象徴しているそうです。
P1400839_convert_20130116144500.jpg

オブジェの横側にはいろいろなメッセージが読み取れます。
かつてヨーロッパは鉄のカーテンによって二つに引き裂かれていたのです・・・
P1400841_convert_20130116144538.jpg



さて、残念ながら内部は撮影禁止ということで文章のみのご報告となります。

ハンガリーは第2次大戦勃発後ドイツのナチスに侵入され、ハンガリーのファシズム政党である矢十字党という政党が政治を行っていました。
その当時、この「ハウス・オブ・テラー」が矢十字党の本部として使われていました。
ハンガリーのユダヤ系国民は次々とアウシュビッツなどの強制収容所へと送り込まれ大半の方が命を落とされました。
このとき収容所に送られたユダヤ系ハンガリー人は8万人といわれています。

そして、ドイツナチスの戦況が不利になってきた1945年春、ソ連赤軍がハンガリーに進軍してハンガリーをナチスから開放しました。
このときまでにハンガリー人口の10%が犠牲となっており、国中は廃墟と化していて、戦後は国の再建をしていかなければなりませんでした。

このソ連軍によるハンガリーの解放を記念したのが先日ご紹介した自由広場にあるソ連軍をたたえる碑だったのです。ブダペスト旅行5

しかしこの自由の喜びも瞬く間に消え去りました。ハンガリーは共産党の独裁国家となったのです。
ソ連軍の戦車がブダペストにやってきて、矢十字党の本部として使われていたこのアンドラシー通りの建物にハンガリー国家保衛庁を設立しました。
この保衛庁は秘密警察機関として政治犯を取り締まり、この建物の中で拷問や処刑が行われていたのです。

この暗い過去を忘れないようにとつくられたのがこの「恐怖の館」なのです。
この館の1階にはソ連軍進駐の象徴でもある戦車が展示されています。
また館内は当時の資料、生存者のインタビューのビデオなどなど衝撃的な展示物が数々あります。

ここでは独裁政治のあまり知られていない面を見ることができ恐怖を覚えるとともにとても勉強になりました。
ブダペストの暗い一面を見ることができ、ガイドブックに書いてあったようにここがブダペストで一番印象深い見学となりました。

犠牲者のかたがたのご冥福をお祈りします。

House of Terror
1062 Budapest, Andrássy út 60, Hongrie


Agrandir le plan

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コメント
ポップな屋根がついた建物で楽しそうな雰囲気なのに、重い歴史をつづった重要な博物館なのですね
犠牲者の黒くなった影絵が訴えてますね
歴史はさっぱりぬけてしまい、悲しい過去を乗り越えてきたのですね
ただ旅行するだけでなく、その国の歴史に触れることは重要ですね
今もあちこちで続く勢力争いに飲み込まれないよう、一日も早く平和な世界になっていってほしいです
【2013/01/16 12:55】 | Yottitti #S0MVRpSc | [edit]
【ハウス オブ テラー】と聞いて、ディズニーシー風のものをイメージしてしまった私は、、やはり、平和な国に生まれた者なのでしょうね。。
私、この歳になるまで、ほんと そういう現実に向き合ったことがなく、、息子さんは貴重な体験をまた、、されましたね
楽しいだけが旅行ではありませんね
【2013/01/16 15:18】 | amiAmelie #- | [edit]
こんにちは。

旅行で楽しい賑やかな場所に行くのは
勿論ですが 歴史が学べる場所に行くのも
大切なことですよね。

沖縄もその手の博物館や当時の壕などが
残っているので 旅行がてら全部娘と
行きました。
何かしら 子供の心に残るといいなって
思いますね。
【2013/01/17 04:16】 | mon tresor 2007 #- | [edit]
こんばんわ

人類の犯した罪の博物館ですね…
あれだけの犠牲者を出してもなお、いまだに内戦や紛争が絶えない世界
いつになったら学ぶんでしょうか…

楽しいだけの旅もよいですけど
悲惨な歴史にもきちんと向き合うことも大事ですね。
記憶に残る旅になったんじゃないかしら。
【2013/01/17 10:59】 | M@lauaealoha #NqNw5XB. | [edit]
歴史は繰り返され、
体制が変わっても人は同じ事を繰り返し....。
というようなことが、今度こそ起きないように、
きちんと直視すべきものは直視して、
学ぶべきなのでしょうねぇ...。
【2013/01/18 05:08】 | キュウ親 #- | [edit]
yottittiさま
こんにちは。
実は犠牲者の本物の写真がずらりと並んでいたのです。
さすがにブログではアップしづらいので影絵のもののみをアップしました。
影絵になっている方はおそらく写真が手に入らなかったのだと思います。
今も北アフリカで大変な事態になっていますね・・・
早く事態が収拾することを祈ります。
【2013/01/18 08:33】 | rika3377 #- | [edit]
amiAmlieさま
こんにちは。
たとえ歴史の授業でいろいろ習ってもやはり実感はわかないと思います。
その場を訪れるときによい勉強の場になればと思います。
ヨーロッパは第2次大戦の時に大変な思いをしたので、それを今の子供たちにも感じて欲しいなと思います。
【2013/01/18 08:36】 | rika3377 #- | [edit]
mon tresorさま
こんにちは。
そうですね、沖縄というと一瞬「ビーチ」というイメージが強いですが、第2次世界大戦のときは戦場となり大変だったんですよね・・・
中学生になると歴史も多少把握しているし、見学してもいろいろ理解できて良いですね。
お嬢様もよい体験をされましたね!
【2013/01/18 08:39】 | rika3377 #- | [edit]
M@lauaealohaさま
こんにちは。
本当、いつの世の中も争いが絶えず・・・
今も北アフリカが大変なことになっていますね・・・
今回の問題は根が深いので終結には時間がかかりそうでとても心配です。
【2013/01/18 08:41】 | rika3377 #- | [edit]
キュウ親様

> 歴史は繰り返され、
> 体制が変わっても人は同じ事を繰り返し....。
本当、いつの世の中も紛争が絶えず大変です。
今は北アフリカが大変な事態になっていてとても心配です。
これから世界はどうなってしまうんでしょうか?
一日も早く平和が訪れるよう祈っています。
【2013/01/18 08:44】 | rika3377 #- | [edit]












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